椎間板ヘルニアはミニチュアダックスに非常に多くみられる病気です。
「背中を丸めて、あまり動きたがらない」
「片側の足だけ歩き方がおかしい」
「急に立てなくなってしまった」
「両足が麻痺してまったく動かない」
「尿が出ない、あるいは漏れてしまう」など
症状は、重症度と経過によりさまざまです。
椎間板ヘルニアというと、高齢で発症するものと誤解されがちですが、
M.ダックス、ウェルシュコーギー、ペキニーズといった特定の犬種では
2~3歳の若いうちに発症することも珍しくありません。
症状が軽度で進行がみられない子では
安静と抗炎症剤の投与で回復が期待できますが
麻痺のみられる重症の場合には、
外科手術による治療が必要になります。
椎間板ヘルニアが生命に関わることは極めて稀ではありますが、
程度が重症であったり、
発症から治療開始までの時間により、
症状が悪化して、麻痺が進行してしまったり、
生涯にわたって、機能の回復が困難なこともあります。
椎間板ヘルニアでは、
的確な診断と,早期に適切な治療を
実施することが回復への近道です
当院ではMRI施設を導入し,椎間板ヘルニアの診断に利用しています。
これにより、脊髄を圧迫している椎間板の位置、
圧迫を受けている脊髄の状態を詳しく評価することが可能となりました。
麻痺を伴うような重度の椎間板ヘルニアの患者さんには
手術による治療を積極的にすすめており、
現在、年間数十件の椎間板ヘルニアの手術を実施しています。
状況次第では、
受診した当日にMRI検査をおこない、
必要に応じてそのまま手術まで実施することも可能です。
「あれ?いつもと歩き方が違う…おかしいな?」と思ったら、
すぐにご相談ください。
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渡辺動物病院
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